肝臓の構造

クイノーの亜区域分類

肝臓の構造上の部分の分け方としてもっともわかりやすいものとして外観上の右葉、左葉、方形葉、尾状葉の4つに分類する方法がありますが、あくまでこれは外観上の分類となるので医療現場で用いられることはほとんど無いといっていいでしょう。

医療現場で多く用いられている分類法としては機能的分類を用いることのほうが一般的となっています。これは肝臓で言う場合、門脈による区分であり手術や治療を行う際によく用いられています。

肝臓を胆嚢と下大静脈を結ぶ主分割面またはカントリー線と呼ばれる線を境に右葉と左葉に分けます。そのうちの左葉の方は肝鎌状間膜により内側区と外側区に分割されます。対して右葉は右肝静脈を境に前区と後区に分類されます。

これらを機能的な分類のもっとも大きな区分としそれをさらに細かく分けたものにクイノーの亜区域分類というものがあり、これが今日の医学会で最も多く用いられている肝臓の区域分類となっています。これによれば従来の呼称である外側区を前亜区と後亜区の二つに分割され更に前区と後区もそれぞれ上亜区と下亜区に分類されこれに外観上のわけ方でもある尾状葉を加えた合計8つの区分として肝臓を扱う方法でクイノー亜区域分類とされる場合S1からS8という数字による分類がされています。

肝臓は多くの役割を果たすだけにそれぞれの部分によって異なる治療法を適応する必要があります。このような細かい分類法が確立されたことは肝臓を治療する際に非常に役立っているものを思われます。