生体肝移植

肝移植の現状

重度の肝硬変や肝臓癌といった肝臓病の治療法として肝臓の移植手術、いわゆる肝移植という方法がとられる場合があります。

肝移植には臓器を提供するドナーがすでに脳死など死亡が確認されている状態で移植される脳死下肝移植と健康の状態の人から部分的に肝臓の提供を受ける生体肝移植の2種類が存在します。肝臓の場合他の臓器に比べ再生機能が高く一部分を切り取られても高い確率で自己再生がなされるということもあり、生体移植が盛んに行われている臓器でもあります。

それと同時に日本では法律脳死状態の人から臓器提供を受けることが困難な場合が多く移植手術自体が諸外国に比べ行われる機会が少ないこともあり国内で肝移植が行われること事態が珍しいこととされています。

しかし平成22年に臓器移植法の改正により家族の同意さえあれば脳死者から臓器提供が受けられることとなり、それ以降はわずかばかりではありますが国内でも脳死下肝移植が行われ臓器移植法の改正から半年あまりで30件以上の移植手術が行われこの法律の改正によって今以上に多くの人が肝移植を受けられるようになったといえます。

しかし世界各国を見てみるとアメリカなどは肝移植自体も頻繁に行われるうえに、その事例のほとんどが脳死下肝移植であることを見ると日本国内において脳死下肝移植を受ける機会というのはまだまだ珍しいことになるでしょう。多くの人々が肝移植を受けることで日常生活を送れるようになるためにはこのような法律の問題を解決していくことが日本の医療の課題といえるでしょう。